テンダネス


いつも自分より人のことばかりを考えていて


そうなんだろうなぁ・・・
誰かに優しくとか、人のことを大切にっていう意識はあっても、そうなりたいと願っていても簡単にはなれなくて。
ついついカっとなってしまって、傷つける言葉を発してしまって、後で凄く後悔したり。そんなこともある。
意識して・・・じゃダメなんだろうな。いや、意識しないと変われないとは思うけれど。
でも、自分より人のことを・・・って言われる人は、きっとそういうことを自分自身で意識はしていない。無意識なんだと思う。自然。


前にも一度何かの折に触れたことがあるのだけれど、彼女はメンバーの中では年上ではあったけれど、
“あまり相談もされないし・・”“あまり頼りにはされてないんじゃないかな・・”そんな事を語っていたことがあって。
自分はそれを聞いて、そんなことは決してないはずって思ってそう書いていたんだけれど、そんな風に彼女が感じる、思うのは、
誰かに対する優しさや思いやり、気遣いがあまりにも彼女の中で自然すぎたからなんだろうって思う。
意識もしていないから、自分の中でも特に覚えているとか記憶しているっていうことがなくて、自然に毎日、いつも、周りの子たちのことを気遣って大切にしていたんだろうって。


そして、それがやっぱりそうだったんだっていうことを、彼女達の言葉を通して改めて知る。


それは彼女の一端で、それ以外にも沢山魅力はある。そして彼女達にだって。
好きになるにも理由は色々だろうけれど、やっぱり憧れなんだなって思う。尊敬とも言うか。
こんな風になりたいとか、思っても簡単にはそうはなれないんだけれど、でもそう思わせてくれる。


そう、書かなかったけれど、あの日。
黄色い色で一面が埋め尽くされた時に感じたことは沢山あって。
今まで何となく思っていたこと、いや普段はきっとそういう意識を強くは持っていなかったと思う。
そんな光景を見ていて、何て温かい色なんだろう、優しい色なんだろう・・・っていう気持ちになった。
自分がそんな事を思ったのはきっと生まれて初めてだ。


明るくて、温かくて、優しくて、そんな事を感じた自分は、自分自身の中で妙に納得したような気持ちになった。
うん。この色はやっぱり彼女のイメージカラーにぴったりだ。
そんな風に感じたことも忘れない。