らん


色々と少しずつとは思います。
ネタばれも多分少し含む気がするので、潜ります。










Tシャツを終演後に買ってきました。
開演前にパンフレットは買って読んでいたのですけど、観終わった後に、どうしてもこれは買っておきたいっていう衝動に駆られてしまい。
前には大きく「らん」の文字、そして裏には出演者一覧。
「Maimi Yajima」の名前が一番高いところに踊る。




ものすごい充実感と共に、ものすごい喪失感を同時に味わいました。
いや、誰が何を失うとかそういう具体的な話もあるのだけれど、それ以上に・・・
それだけ自分があの中に引き込まれた。


途中から何かの予感を感じて、それが段々と現実味を帯びてきて・・・それが現実となった。


そして、落涙。


人の生き方を感じたな。
何が正義か。誰の正義か。何を信じるのか。何を持って行動するのか。


美しいと感じるもの。
あの小さい時に見た夕焼け空が美しい、そして今こうしてまた皆と見る夕焼けも。
らんもまた美しい。文字通りに、そしてそれ以上の輝きで美しく、舞う、踊る。


ただ、何より美しいのは・・・その誰かの生き方なのか。
最後の最後まで自分を通す者。
自分を曲げてでも本当に守りたいもののために戦う者。


その一人一人の生き様があまりにも美しい。カッコいいという言葉はあまり使いたくない。
ただ、美しければ美しいほどに、時に儚くて・・・切なくて、苦しくて・・・。


生き残るため・・・か。
生を残すために、自ら、己というものを捨てるのか。
例え生を捨てることとなっても、自ら、己を、己の大事なものを最後まで守るのか。


人の生き様か。美しければ美しいほどに、その逆に映るものはとても醜く、卑しく見える。
その多様性もやはり人であるが故のことか。


らんは・・・時にとても乱れやすい人の心を表す「乱」であり。
それでもやはり美しい「蘭」でもある。