イクナヨ


昨日は紀伊国屋サザンシアターにて行われた大人の麦茶18杯目公演「1974(イクナヨ)」を観劇してまいりました。


ネタバレなしの所で言えば、個人的に初めてじっくりとくどぅやかりんちゃんの事も見る事が出来て凄く良い機会でもありました。
これからも凄く楽しみですよね。本当に楽しみな逸材が沢山いるなぁ・・・


なっきぃの声の持つ魅力や、ちっさーのまっすぐで、透き通ったピュアな、本当にピュアな純粋さや・・・
そんな部分を感じとって頂いている塩田先生からの贈り物も沢山感じながら、あっという間の、だけどとても素敵な1974年を体験させて頂きました。
自分、その頃まだ生まれていなかったのですけれど、ね。それはそれとして。




勘違い。


全ては大きな勘違い。
だけど、それに一つずつ気づいた時に、なんてバカな!とか、ウケるー!みたいな笑いという感情は一切ない。
ただ、ひたすらに、良かった、本当に良かった・・・良かったねって心の中で何度つぶやいたか数えきれない。


一つのちょっとした?勘違いがきっかけとなって、勘違いを生み、更に繋がり、広がり・・・
その一つ一つが少しずつ解けていく、真実が明かされる。
それでも、その勘違いから生まれた「本当の気持ち」がある、かけがえのない「真実」があり、大切な「気持ち」が芽生える。
その気持ちが最後の最後まで残って、それがほんのり温かくて、今もずぅっと胸の中に残ってる。


人を想う気持ち、自分を想ってくれる人を想う気持ち、そんな人の心のやり取りが、通い合う気持ちがとても温かい。響く。


自分はあなたを想っていた、思い遣っていた、あなたのためと想いやっていた。
そう思っていたのに、本当は自分こそがあなたに想われて、あなたに想いやられて、あなたに沢山支えられていたんだね。


そんなことに気づいた瞬間に、とてつもないかけがえのない幸せを感じる。


誰かの為を想ってついた嘘ならば許される


本当にそうなのだろうか?それでも嘘は嘘じゃないか、そんな風に思う節もあるかもしれない。


それでも、そんな嘘さえも受け入れて、それを自分のためにそうやっていてくれたんだって、そんな想いも気持ちも全部くみ取って・・・
それを全部包み込んで、自分へ届けてくれた想いの何倍もの大きさの想いをで包み込んでくれる。
そんな男と女の、女と女の、いや人間同士の気持ちの通い合い。


手をつないだだけで何かが分かる、全てが分かる、その人の抱えていたもの全部分かる。
そんな事あるのだろうか?この舞台を見なかったら自分はそんな事信じる事はなかっただろう。幾らなんでもそんなことは・・・なんて思ってしまっていたかもしれない。


それでも、もしかしたら、人の想いは、人が人を想う気持ちは、そんなことも時に出来てしまうのかもしれない。


そんなことも感じさせてくれた時間。


全てを気づいて、受け入れて、それを支えて。そしてたどり着いた場所がある。
それでも、あの時感じた想いも、切ない想いも、胸がカーって熱くなるような・・・あの恋心も忘れられない。ずぅっと忘れられない。
忘れられないんだ。だって、あなたが好きなんだ、今もずぅっと。あの時からずぅっと変わらずに。