音楽


アニメに限らずなんでしょうけど、ストーリーやキャラクターがあるものって、見ていくうちに、この後こうなる?とか、
終わりはこんな感じかなぁ・・・みたいな想像は意識的に、或いは無意識のうちにでも想像していたりすることも結構ありますよね。
そういう中で、それこそ予定調和的なとか、多くの人が予想した、とかなんて言われたりする結末だったのかもしれないけれど。自分がどう思うかはともかくとしてね。
でも、そういうのはどうでもいいというか。大切なのってそういうところじゃないよねって思う。




音楽、曲だって、昔の誰かが歌ってたあの曲に似ている!なんていうことも日常茶飯事でしょうけれど、
ドラマとかアニメにしたってそういう部分は全然あっておかしくないよね。
どこかで見たことあるようなとか、聞いた事あるような・・・とかそういうのが無意識のうちに溜まっていくからこそ、想像とか予想とかもできるのだろうし。
ただ、どこかで聞いたことあるセリフにしても、見たことある展開とかにしたって、そこから何が感じられるかが大切なんじゃないかなって思う。


いいものは何度見たっていいし、何度聞いたっていいものなんだって。
そして、大切なものはいつだって大切なはずで。
だけど、結構忘れてしまうことが多いから、人って。だから、時に、忘れていた何かを思い出させてくれるようだったりもして。
そういうものが沢山感じられて、だから凄く好きな作品で、出会えてよかったなって思ってます。
何かを伝えたいと思った人が作って、それを感じた人たちがそこに更に想いをのせて・・・そうやって届けられるものだから。


後は、歌。歌は凄く・・・本当に良かったなぁ・・・


1期の時よりも長い間、2クールにわたって放映されていた2期だったんですけど、長いからなのか何なのか、
結構音楽的な部分、例えば学園祭、新歓ライブ、年末のバンドライブなどなどの部分が比率からすると少なくなっていて。
日常生活とか、高校生活みたいな部分が描かれることが多かった気がしていて。
だけど、その分、まるで自分がその時を過ごしているかのように、一月一月進んでいく中で、学園祭ライブが近づいてくるのが凄く嬉しかったり、楽しみになったり。
なんか凄い不思議な感覚だよなぁ・・・今思えば。


そして、最終回で歌われた歌。
誰かの為を想って綴られた歌詞を、誰かの為を想って作られたメロディーに載せて届けられた歌は凄く素敵だった。
これはどこの誰がとか、どんな世界でとか、そういうこと関係ないんだって思う。
その誰かの想いが、その相手に届いたって感じられたのが凄く嬉しかったし、歌って、音楽っていいよなってまた強く思った。


後は、一人の同級生が「これからも音楽続けてね。学園祭とか凄く面白かった!」なんて言葉を届けるのだけれど。
あれも凄くいいんじゃないかなって思った。
その言葉に対して軽音部のメンバーは「カッコいい!とかじゃないのかよ(笑)」みたいに笑って返しているのだけれど、
カッコいいとかよりも、「楽しい」とか「嬉しい」とか「幸せ」とか「面白い」っていう事が伝わっている事が何より素晴らしいことなんじゃないかなって思った。


「あんまり上手くないですね・・・でも・・・」


でも、の後に続く言葉は・・・


もちろんやるからには上手くなりたいと思うし、もっとこんな風にとか、もっと色々自分なりに出来たらとも思うけれど。
でも、それと同じかそれ以上に、やっぱり聞いてくれる人たちが「楽しい」って思ってくれるような、そんな音楽をやっていけたらいいなって思う。