HAPPY BIRTHDAY TO YOU


人って色々な物事を誰かに教わったりしながら成長していくというか、生きていくものだと思う。
誰だって生まれたばかりの時は何も知らないし、親だったり他の人から一つ一つ教えられて育っていく。
教えてもらうっていうのにも色々なことがあって。
言葉だったり、物の名前、人の名前、歴史上の出来事、社会の仕組みなどなど。
こういったものは学校でも習うことが出来ること。
「これはこういうものだから」そんな説明で事が足りてしまう、凄く理屈的なもの。
そういう知識も最低限必要だとは思うんですけど、それ以外の部分。
メンタルというか気持ちというか心の部分が、人、心を持つ人であるからこそ、凄く大事なんだと思うんですね。


愛とか優しさとか思いやりっていうのは教えようとして教えられるものじゃなくって。
多分自分自身で気づかなきゃいけないものなんだと思う。
自分が例えば親や或いは誰かに愛されて、愛することを知る。これが愛なんだと感じる。そんな感じ。
そう、美貴ちゃんが主演した舞台「HAKANA」の主人公の鈴次郎は幼い頃から母親一人に育てられていたものの、
母親に抱いてもらえず、母親に忌み嫌われながら育っていた子。
人に愛されたことがない。だから人をどうやって愛していいのか分からなかった。
それが「儚」に愛されることによって、初めて「愛」を知る、そういうものなんですね。


あの時はそこまでそういうことを考えなかったのだけれど、亜弥ちゃんの話を聞いていたら凄くそういうことを考えて。
前にも少し触れたことがありますけど、亜弥ちゃんと亜弥ちゃんのお母さんの話。
亜弥ちゃんが20になって、「今まで育ててくれてありがとう」そういう感じの言葉をお母さんに伝えたいって思っていたという話をしていて。
だけど、亜弥ちゃんが言うよりも先にお母さんからメールが届いて。


「あなたのお陰で母親になってから20年になります。あなたに色々なことを教わりながらここまでやってきて、
立派な母親になることが出来ました。ありがとう」


そういうメールを貰ったんだっていう話を亜弥ちゃんがしてくれまして。
「逆でしょ?私が言わなきゃいけないのに!・・・」って話す亜弥ちゃん。
そのときは言えなかった「ありがとう」を今年こそは伝えたい。そう話していた亜弥ちゃん。
今年は伝えることが出来たのかな?きっと出来たんだろうな。


愛を知らない人に愛の歌は歌えない。
感謝の心を知らない人にありがとうの歌は歌えない。
今の彼女の歌の中に凄く感じるものがあるのは、きっと彼女の中にあるそういった心があるからこそなんだろうなって凄くそう思う。


自分は、そんな松浦亜弥という人、歌手が大好きです。
誕生日おめでとう。
今日は素敵な一日に、そして最高のバースデーライブになりますように。