誤解と理解

この子に関しては長い間誤解していた。
つい最近までこの子は歌が下手なのだと思い込み、そして嫌悪感を抱くこともあった。
下手なのに娘。でパートを多く与えられてるなんてことを思っていたから。
でも、それは自分の誤解であったことに最近になってようやく気付いた。

彼女は明らかにデビュー当初よりも、歌の技術が上昇している。
初めてメインを与えられた「ザ☆ピース」の時と比べれば差は歴然である。
だけれども、多くの人が彼女を「歌が下手」或いは「音痴」と言うのは何故か。
それは、彼女の声質にあるのではないかと思う。
自分はプロじゃないから詳しいことはわからないけれど、
彼女の声は、「上手に聞こえにくい」、そんな声なんじゃないかと思う。
そう考えれば、つんく♂さんが彼女に対して出していた
歌に関しての信頼感のようなコメントも肯ける。
前出のピースの頃は、明らかに素人でも分かるぐらい音を外していたりした。
それに比べて最近はそういうことがほとんどなくなった。そう思う。
つい最近、成長が云々ということを書いたが、4期限定で考えるならば、
自分にとっては彼女、石川梨華が一番成長したのではないかなと思う。
自分自身彼女の声に慣れてきたというのもあるかもしれない。
いわゆるアニメ声とされてきた彼女の声は、他のメンバーと比べると明らかに異質。
異質であるが故に目立つし、目立つからこそ、セリフなど、要所要所で
つんく♂さんは彼女を起用してきたのだと今は思える。
一曲の完成度というべきかは分からないが、全体的なまとまりを考える上では、
歌うメンバーがコロコロ変わるのはあまり宜しくないことだと思う。
故に、きちんとその曲ごとにイメージ、声質など多角的に見て
適合するメンバーを選出して、メインに抜擢するのが一番よいのではないかと思う。
それはともかくとして、異質である彼女の声が入るとどうにも違和感を覚えることが多かった。
それが自分自身が彼女を受け入れるのに時間がかかった大きな理由である。