結束、競争、成長、そして

モーニング娘。は結束と競争の微妙な均衡で成長してきた。」
これはこの記事の文中にある言葉であるが、まさしくこの一言に尽きると感じた。
今の娘。からは残念ながらこの2大要因のうちの「競争」という部分をあまり感じることができない。
ただの「結束した」というより「馴れ合っている」グループに見えることも多々ある。
もちろん、「競争」というものを必ずしも表立って見せなくてはならないということはない。
だが、もしどこかしらに「競争」というものが存在しているのならば、
それは間違いなく「成長」という「結果」となって表に表れてくるはずである。
歴代のメンバーがそうであったように。

以前ハロプロに関しては、メンバーの成長を楽しむということが重要なファクターの一つである、
そういったことを書いたことがあったが、自分は今の娘。にそれを感じることができない。
「ASAYAN」という番組があった頃とは違うという意見は各所で
良く見られるものだが、それだけではない気がする。
変化し、成長していくが故に長年グループは続いてきたのだし、ファンも応援してきたのであろう。
だが、それが見られなくなったときは、ただ「飽きる」のみだと思う。
メンバーが卒業したり、追加されたりというような変化ではなく、
個人個人の変化こそが重要なのだと思う。
個人個人の変化が、結果的にグループの変化にもつながるのだから。

技術的には当然ダンスが上手くなった、歌が上手くなったというのもあるだろう。
それも当然「成長」として認めてあげるべきものだとは思う。
だが、技術的に歴然とした変化した子を確認することは今のところ、できていない。
ただ、それよりも「人」としての成長、内面的な成長こそが肝心だと思う。
そういう意味での成長が感じられないメンバーが多いのはとても残念。
5期メンバーのある子などは、加入当初に「うたばん」に出演した際に、
「いつかはソロになりたい。」そう語っていた。
5期メンバー自体がそのときあまり好きでなかった自分も、その言葉には
素直に感心し、その思いを忘れないで欲しいなと思っていた。
だが、今の彼女からは残念ながらそういった想いを感じ取ることは出来ない。

自分自身、娘。にはもう期待などかけていないつもりではあったが、
どうやら心の奥底では、まだ未練が残り、わずかな期待、希望を持っているのだと思う。
どうかその希望が消えぬうちに・・・と切に願う。
まだまだ若いメンバー達、彼女達には未来があるし、まだまだ可能性もある。
その可能性を無駄にして欲しくないし、折角のチャンスを不意にして欲しくもない。

飯田圭織」、最後のオリジナルメンバーであり、最年長者、リーダーである
彼女の卒業まで後13日足らず・・・