悪魔のつぶやき〜アクマでキュートな青春グラフィティ〜
昨日は定時ダッシュをして、新宿へ。
再びキュートなアクマちゃんと素敵な共演者の方々の織り成す物語を見に行ってきました。
土曜日に2回見た後に少し時間を置いてから見たので、また違った部分が気になったり、見えてきたり。
本当に、何度でも見たいっていうのが本音なんですよね。
初回は13列のセンターブロックから、2回目は上手の最前列から、そして昨日は14列の下手端から。
ということで、3回とも見事に場所が全然違ったので、色々と違う部分も見えて。
自分の中で何となく謎が解けたり、解けなかったり。
また、少しずつ書き残して行きたいと思いますが、昨日見ていて気になった部分などを。
ネタバレありーなので、潜りますね。
- 悪魔のつぶやき
昨日、なんで「悪魔のささやき」じゃなくて「悪魔のつぶやき」なのだろう?っていう事を書いたのですが、
その意味が何となく分かった気がしました。
悪魔という何処かに住む誰かが自分に「ささやく」のではなくて、自分の中に居る自分、自分の中に住んでいる「悪魔」が「つぶやく」ということなんですよね、きっと。
その「悪魔」も、見た目悪魔なのに中身は実は「天使」であったり、その逆も然りだったりっていうのがこの舞台のまた面白い所でもあるのかなと思っているんですが。
どんな人の中にも天使も居れば悪魔も居る・・・そして、だからこそ迷うのであり、悩むのであって。
他の誰かではなくて、自分自身なんだね。
そして、また同時に「信じる」という事に関しても何かを感じた気がしています。
リリィとゆり・・・のね。
- アスラ(中島早貴)
アスラは凄く楽しそう・・・というか、なっきぃが本当に楽しく生き生きと演じているというのがビンビン伝わってきます。
みんなで話していたんですけれど、今まで演じたことがない雰囲気のキャラであったり、おそらく普段の自分自身とは大分違う感じのキャラだっていうことも影響大きいんでしょうね。
そのなっきぃがエンジョイしている感じが、そのままアスラの勢いに繋がって舞台を盛り上げて、またそしてあのキレキレのカッコいいダンスが更に輝きを増している、そんな感じを受けます。
それぞれの5人のキャラ設定の違いという部分にも色々な意図があるのかな・・・とも考えているんですけれど、それを自分の中である程度見出すにはまだ時間がかかりそう。
ただ、昨日は下手から見ていたので、校長先生が最初に登場して、爪をはがすマネをするシーンで。
他の4人が目を覆っている中で、1人だけ(おそらく目を輝かせて)前のめりで見入っているアスラの姿とかね。
細かく見ていけばもっとそれぞれのキャラの個性が見えてきそうなんですが。もっと見たいのに。
- セレン(矢島舞美)
改めて凄いよなぁ・・・と想います。
あの「ずーずー弁」の意図というのはもう少し自分なりに考えてみたいのですが・・・素朴さ、純粋さ・・・という部分なのだろうか。
そして、本当に全力投球。やりきっている、演じきっている・・・凄いよなぁ・・・この姿勢あってこその。
きっと舞美ちゃんのことだから、家でめちゃくちゃ練習したんだろうなと思うんですけれども、
それでも18年間もずぅっと標準語と言われる言葉を使ってきて、聞いてきた中で、あれだけっていうことってそんな簡単に出来ることなのだろうか。
彼女が全力で演じているからこそ、それが会場の空気を温めたり、笑いに繋がっていると思うんですよね。
それでも、カーテンコールの時は特にそうですが、グラフィティを歌っている時のセレンは・・・舞美ちゃんなんだよなぁ・・・
あの笑顔、とても楽しそうで、嬉しそうで・・・あの素敵な笑顔には適いません。
- リリィ=ゆり
一つが繋がった感じ。
背景、抱えているもの、母親に対して抱いている感情、優しさ、そういったものが「似ている」っていうのは初見から感じていたんですけれど、それもそのはず。
リリィ(lily)=ゆり(百合)
ですよね。
母親の事をもっと知りたくて、母親と同じ事をしている二人であり、二人ともとても優しい子であり。
もちろん、リリィやゆりが物語の大きな要素を占めているということはあるにしても、あの二人きりになった場面で、ゆりがリリィに名前を改めてたずねるというのは、それに気づいて欲しいというメッセージなのかも。
そして、リリィがあの場面で歌う・・・「悪魔のつぶやき」をする事が出来たのは、リリィがゆりを信じることが出来たからでもあるんじゃないかなと思っています。
きっとゆりは・・・こちらの道を選ぶだろう、誰が何を言っても、つぶやいたとしても。
そして、自分の大事な事はやっぱり自分でしか決められないし、決めてはいけないのだろうな、きっと。
誰かに決めさせたりしたら、きっと自分が後悔することになるから。どちらを選んだとしても。
それを察知したからこそ、ロマトラの仲間も声をかけずに、踏みとどまった・・・ということでもあって。