サンク ユー ベリー ベリー


舞台の作り方にも色々あるんだと思いますけど、やっぱりゲキハロBerryz工房にしても、℃-uteにしても、
役者、座長である彼女達ありきで舞台、物語が作られているんだなって改めて感じました。
最初に役者が決まっていて、その人たちの個性を活かす、特徴、良い部分をどんどん舞台に取り入れていく、これも一つの立派な舞台の作り方なんだろうって思います。
だからこそ、ファンである自分には普通に舞台を見るよりも更に楽しめるというか、2重に楽しめちゃう、そんな部分があるのかなって。
彼女達の魅力や良い部分や素敵な声や笑顔や、そういう部分を随所に取り入れているので、彼女達のことをあまり知らない人たちにも、
何かしら良かったって思える部分とか、可愛かったにしても、綺麗な声だったにしても、そういう感想って残るんじゃないかなぁ・・・とも想像したりします。


後は、音楽の力って大きいんだなって思いました。
演じる人たち、舞台に立つ人たちがもちろん中心であるとは思うんですけど、そこだけじゃなくってね。
ホント、最初舞台が始まってイントロの曲が流れてきて感じる安心感みたいな。あっ、なんかいいかも、っていう感覚。
もちろん劇中歌にしてもね、素晴らしいです。おとむぎの空気。大好きです。


以下はネタばれ含みつつ色々と。
潜ります。







歌と舞台の融合というか、音楽と演劇の融合というか、お互いの良い部分、共通する部分が見事なまでに合わさった舞台だったんじゃないかなって感じます。
合唱コンクールで歌を競い合う2つの学校に所属する7人。
それぞれが色々な形で歌と出会って、歌に対する想いを感じたり、自分自身の気持ちに気づいたりしながら。
そして、それが最後に極限までに高まってパーって広がる。圧倒です。


そのベースにあるのはもちろんBerryz工房の彼女達の歌なわけですよね。
7人で歌うユニゾンとか、フラれパターンなんかは本当にライブで聞くと鳥肌立つぐらいに素晴らしいですし、
ボイスパーカッションでアカペラを披露してくれていたこともありましたよね。
そんな彼女達がコーラスワークをして、合唱をする。それが凄く凄く良かった。素晴らしかった。


中心、メインヴォーカルとして設定されているのは、桃子ちゃん、梨沙子ちゃん、みやびちゃんなんですけど、それだけじゃなくって。
合唱っていうところにもキーポイントがあって、一人では歌えない合唱。メインとかサブとかコーラスとかそういう名前抜きにして。
仲間や友達や、誰かと一緒に歌うことによって初めて成り立つ合唱。
劇中のセリフにもありましたけど、消えていくフレーズと、そしてその次に始まるフレーズの予感を感じる瞬間。
一つ一つの繋がり、一人一人の繋がりが重なり合って作り上げられるもの。
そういう人と人を繋ぐ部分の素晴らしさとか、グループとしてのものとか、そういうものも含めて沢山の事を感じさせてくれました。


そして、メインで歌う子たちの歌もそれぞれに素晴らしくて。
今回は非常に見やすくて、近い席、しかもど真ん中の席で見させていただくことが出来たので、本当に真正面。
真正面で梨沙子ちゃんがこっちを見つめながら・・・歌う歌う歌う・・・もうダメだって・・・いや、ホント。すみません。ダメでした(汗
もう今までライブとかでも何度も感じたことあるんですけど、表情と声と、もう本当に素晴らしくてね。引き込まれてしまう。
みやびちゃんの声は・・・本当に綺麗。凄く綺麗。好きだなぁ・・・大好きだよ。
そして、最初登場していない桃子ちゃんが登場して、最後の最後で真ん中に立って歌うんですけど、彼女の歌も本当に素晴らしかった。
単に自分の感覚とか先入観の問題なんだけれど、まさか舞台を見に行って、彼女達の歌の素晴らしさを堪能できるとは思ってもいなかったので、それもなんだか凄く嬉しかったり。


それ以外の部分では、茉麻がカッコ良かった!!!凛々しくて、美少女というか美男子というか、もう素晴らしいですよ。
表情とか顔立ちとか立ち姿も全部ひっくるめてね。また違った形で彼女の魅力が今後開花されていく予感がします。
演技の部分でも、熊井ちゃんラリアットかましていたり、千奈美ちゃんとみやびちゃんと熊井ちゃんたちの言葉遣いが悪かったり(笑)でもそれが良かったり(笑)


そして、梨沙子の演技が本当に半端ない。素晴らしい。凄い。圧倒。
歌と演劇に通じる部分も多分にあると思うんですけど、もう本当に舞台を見てるとか、Berryz工房だとか、そういうこと何もかも忘れてしまって、
彼女から伝わってくる溢れんばかりの気持ちとか、感情の波に飲み込まれてしまって。
そして、気持ちがいっぱいになって、嬉しくなったり、自然に涙が出てきてしまったり。
なんていうか・・・じっくりと見たいです。また。時間を止めて。


一つの大きなテーマとして、今目の前に居る大切な人に対する気持ちとか、伝えたいことをどうやって伝えるかとか、
今伝えないでいつ伝えるんだ、時間の大切さ、かけがえのないもの、今この瞬間の大切さ、尊さ、
当たり前だったことが当たり前じゃなくなる瞬間、そうなった時に人間が感じる落胆だったり、流す後悔の涙だったり。
すごい沢山のものを感じました。
なんていうか、結構最近色々なことが起こっていて、自分自身が感じていること、考えていることにもリンクする部分もあって。
だからそういう部分も影響して、更に中に入り込んでしまった感じでした。


今目の前にある幸せとか、大切な人と会えなくなってしまうこととか、そういう言葉、メッセージがあって。そして。


例え距離が離れていても、大切な人を想う気持ちは変わらないこと。
会えない時間があるからこそ、その大切な人のことを想う時間が増えて、そして会った時により一層嬉しくて幸せな気持ちも感じることが出来るんだっていうこと。


そういうメッセージが込められていて、本当に大切にするってどういうことなのかとか、そういうことも感じることが出来たんじゃないかなって感じています。
本当に素敵な舞台でした。
素敵な時間をくれたBerryz工房の7人、大人の麦茶の皆さん、出演者の皆さん、塩田さん、そのすべての人たちにサンク ユー ベリー ベリー。